日本への移住を検討している皆さん、こんにちは!
移住をするためのファーストステップとして、ビザ(査証)の発行が必要となります。
ビザとは、渡航先である日本に事前に申請し、審査を経て発行される、いわば「入国許可証」です。
そこで今回は、留学や就労等、日本での長期滞在を検討している方向けに、日本に移住するためのビザの発行方法について説明します。
ビザ発行手続(はっこうてつづ)きフローチャート
就労・長期滞在が対象のビザ手続きチャートは以下の通りです。
- 在留資格を確認する
- 「在留資格認定証明書」を取得する
- 必要書類を準備する
- 最寄りの日本大使館/総領事館等で申請する
- 審査を経てビザが発給される
- 発給から3ヶ月以内に入国する
以下、順番に説明していきます。
1.在留資格(ざいりゅうしかく)を確認(かくにん)する
就労・長期滞在の場合、在留資格の目的と発行のための必要書類は、以下の外務省ホームページから確認することができます。自分がどの資格に該当するか、確認しておきましょう。
2.「在留資格認定証明書(ざいりゅうしかくにんていしょうめいしょ)」を取得(しゅとく)する
就労や長期滞在を目的とする場合は、ビザ申請の前に、「在留資格認定証明書」を取得することを推奨します。取得しない場合、ビザ発行に長期間を要してしまうからです。
在留資格認定証明書(ざいりゅうしかくにんていしょうめいしょ)とは?
就労や長期滞在を目的とする場合は、日本国内にある地方出入国在留管理局において、日本で行おうとする活動が、日本国上陸のための条件に適合しているかどうかについての事前審査を受けることができます。
事前審査の結果、条件に適合すると認められる場合は、「在留資格認定証明書」が交付されます。
なお、事前審査の申請は、入国を希望する外国人本人又はその代理人(いずれも日本国内にいる者)が行うことができます。
ビザの申請に際しては、この「在留資格認定証明書」を提示することをお勧めします。この在留資格認定証明書を在外日本公館に提示してビザ申請をすれば、通常は5業務日以内に発給を受けられます。また、入国時の審査でも提示できるため、入国手続もスムーズになります。
在留資格認定証明書はビザの発給を保証するものではありません。
ビザ審査の過程で、ビザの原則的発給基準を満たさないことが判明した場合には、在留資格認定証明書が発給されていても、ビザは発給されない場合があります。
在留資格認定証明書の交付までは1〜3ヶ月要するとされています。必要書類の中には発行に時間がかかるものが含まれる可能性があるため、実際に準備を始めてから証明書を受け取るまでの期間はさらに長くなると考えられます。
したがって、移住をするスケジュールをしっかりと組み立て、余裕を持てるようなるべく早く準備を始めましょう!
在留資格認定証明書(ざいりゅうしかくにんていしょうめいしょ)の取得方法(しゅとくほうほう)
在留資格認定証明書交付申請は、入国を希望する外国人本人又はその代理人(いずれも日本国内にいる者)が行うことができます。
しかし、申請場所は日本国内にある地方出入国在留管理局です。
そのため、雇い主となる企業や先行して日本に居住している親族が代理人となって申請し、在留資格認定証明書の交付を受けたら本人宛に送付してもらうのが良いでしょう。
申請方法は、以下の出入国在留管理庁ホームページに記載してあります。
なお、当局は申請者向けに相談窓口を設けており、窓口での対応または電話での相談を受け付けております。電話番号は以下をご参照ください。
外国人在留総合インフォメーションセンター等 | 出入国在留管理庁
令和5年3月17日から、在留資格認定証明書を電子メールで受け取ることが可能になりました!
ビザ申請にあたっては、電子メールの提示か印刷物の提出で受付が可能となります。代理人からはメールで送付してもらいましょう。
3.必要書類(ひつようしょるい)を準備(じゅんび)する
在留資格証明書の申請してから審査には時間を要するため、その間にビザ発行のために必要な書類を準備しておきましょう。
必要書類は、手順1で示した通り、以下の外務省ホームページから確認することができます。
4.最寄(もよ)りの日本大使館(にほんたいしかん)/総領事館等(そうりょうじかんとう)で申請(しんせい)する
「在留資格認定証明書」と、ビザ発行のための必要書類が揃ったら、あなたが現在住んでいる場所の最寄りにある日本大使館や総領事館等にビザ発行の申請を行いましょう。
拠点及び各ホームページへのリンクは以下にまとめられています。こちらのページを参考に、場所や連絡先を調べましょう。
ビザを申請する方法として、以下の3通りが挙げられます。
- ビザ申請人本人が直接日本大使館又は総領事館で申請する
- 委任状を所持した代理人が日本大使館又は総領事館で申請する
- 日本大使館又は総領事館が承認した代理申請機関で申請する
しかしながら各国地域の事情により、原則本人出頭のみとしている場合や、原則代理申請機関経由のみとしている場合もあります。上記の各ホームページにてあらかじめ確認しておきましょう!
また、必要に応じて大使館等から連絡が入り、面談や追加資料の提出を求められることもあります。その際は、迅速に行動し、審査を早められるように努めましょう。
5.審査(しんさ)を経(へ)てビザが発給(はっきゅう)される
審査が完了すると、連絡がありますので、パスポートを受け取りに行きましょう。
審査が通っていれば、ビザが発給されます!
6.発給(はっきゅう)から3ヶ月以内(かげついない)に入国(にゅうこく)する
「ビザ」と「在留資格認定証明書」、それぞれ発行から3ヶ月以内に期限が切れてしまいます。
そのため、在留資格認定証明書が発行されたらすぐにビザの申請を行いましょう。
そして、ビザが発給されたら在留資格認定証明書の期限が切れる前に入国するようにしましょう。
まとめ
日本に移住するためには、ビザの発行が重要です。
この記事で紹介した手順を順に行い、必要な書類や手続きについて理解しておけば、スムーズに手続
きを行い、日本での生活を始める準備をすることができます。
ぜひ、日本での素晴らしい時間を楽しんでください。
上記内容は2023年8月31日までの情報を参考に作成しています。